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ロコモってなぁに?

2015年10月15日号
土浦市医師会 平塚圭介(神立病院)

日本は今、平均寿命がほぼ80歳という超高齢化社会です。その最大の問題が社会福祉であり、日本の医療崩壊ひいては国の存続の危機とまで言われています。そこで非常に重要なキーワードとなるのが、メタボリックシンドローム(以下「メタボ」)とロコモティブシンドローム(以下 「ロコモ」)です。メタボは皆さんもご存知かと思いますが、ロコモって何?という方が多いのではないでしょうか。
ロコモとは、骨や関節、筋肉、神経などが衰えて「立つ」「歩く」といった動作が困難になり介護状態や寝たきりになってしまう、またはその危険性が高い状態のこと。「バランス能力の低下」「筋力の低下」「骨や関節の病気」の3つがロコモの大きな原因となります。骨や関節の病気として代表的なものが「骨粗鬆症」「変形性関節症」「脊柱管狭窄症」です。ロコモになると痛みなどからメタボになりやすく、メタボになるとロコモにもなり得るという、いわゆる「負のスパイラル」に陥ってしまいます。では、以下の7項目をチェックしてみましょう。

①片足立ちで靴下が履けない
②家の中でつまずいたりすべったりする
③階段を昇るのに手すりが必要
④横断歩道を青信号で渡りきれない
⑤15分くらい続けて歩けない
⑥2kg程度の買い物(1ℓの牛乳パック2個程度)を持ち帰るのが困難
⑦家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難

1つでもあてはまればロコモの心配がありますので、ゼロを目指す訓練「ロコトレ」を始めましょう。運動が難しい場合は咀嚼をお勧めします。咀嚼は口腔内環境の改善、糖尿病や肥満の予防・改善、認知症の予防などが期待できます。
健康寿命とは、健康で介助・介護を要せず生活ができる生存期間のことです。日本人の平均寿命は男性が79歳、女性が85歳。健康寿命と寿命の“溝”をいかに埋められるかが課題です。「鶏が先か、卵が先か」ではありませんが、身体が痛いから太るのか、太っているから身体が痛くなるのか…いずれにしても生活習慣を見直し、日頃から予防を心がけていきましょう。

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