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今や成人の6人に1人が糖尿病

 2002年、厚生労働省における糖尿病実態調査では、糖尿病患者数は、約740万人、糖尿病を否定できない予備軍を含めると約1620万人にのぼる。2010年には糖尿病患者数は1000万人を超えるのではないかと推測しています。同省では、バランスのよい食事や毎日の運動などを心がけて予防に努めるとともに、健診を受けて早めに治療を始めてほしいと呼びかけています。
 それでは糖尿病とは、インスリンの作用不足により、血液中のブドウ糖が異常に高くなる状態をいいます。最近では、インスリン不足よりむしろインスリン抵抗性の問題がクローズアップされています。成因から「1型」「2型」「その他」「妊娠糖尿病」の4つに分類され、日本人の糖尿病患者数は97%は「2型」です。
 自覚症状ですが、空腹時血糖126mg/dl程度の上昇では、ほとんど症状はありませんが、随時血糖200mg/dl異常の状態が続くと、口渇、多飲、多尿の他、易疲労感、体重減少などが現れます。慢性的に続く高血糖や代謝異常は、合併症の原因となります。細小血管が障害されると、網膜症、腎症、神経障害がおき、三大合併症といわれています。また大血管が障害されると、脳梗塞、心筋梗塞、下肢の閉寒性動脈硬化症などの原因となり、生命をもおびやかします。急性に起きる合併症には、ケトアシドーシス昏睡、非ケトン性高浸透圧昏睡、低血糖昏睡があり、緊急入院を要する状態となります。糖尿病を診断するには、空腹自血糖126mg/dl以上、75gOGTT2時間200mg/dl以上、随時血糖200mg/dl以上を示し、グリコヘモグロビンA1c6.5%以上で糖尿病性網膜症が認められた場合にも確定となります。
 治療としては、基本的には食事療法と運動療法ですが、血糖コントロール不良の場合には薬物療法が追加されます。食事療法の目安は、腹7分目でバランスの取れた栄養を摂取することです。運動療法は、継続して行うことが大切で「いつでも、どこでも、一人でも」できる運動を、持続時間20~30分で、週3回程度の目安です。しかし、病状によっては制限されますので、主治医のもとで行ってください。また、薬物療法には、経口剤療法とインスリン療法があります。特別な例でなければ、最初は経口剤で血糖コントロールしていきます。最近は経口剤の選択肢が増えて、糖尿病患者は助かっています。これで血糖コントロール不良の場合は、インスリン注射を打つことになります。インスリン製剤は、作用時間や病態によって異なるため、患者それぞれ違ってきます。インスリン注射を打っている方は、血糖自己測定をすることによって、よりよい血糖コントロールが望めます。
 糖尿病治療の目的には、合併症の発症や進展を阻止することにあります。そのためにも血糖コントロールが必要になってきます。その目安には、グリコヘモグロビンA1c7%以下、標準体重の維持、血圧や血清脂質を正常域に抑えることが大切です。
 最後になりますが、糖尿病の予備軍といわれている方も、検査を怠らず、正規軍にならぬよう、生活の改善に努めてください。

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