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脊椎側彎症について(学校検診関連整形外科疾患)

 1978年(昭和53年)の学校保険施行規則の一部改正により、翌1979年(昭和54年)から脊椎側彎症学校検診が開始されました。
 それ以前は、学校でのないか検診のときに、目測で背骨が曲がっていると診断された場合にのみ整形外科などを受診するよう勧められていましたが、その多くは重症例となっており治療を困難にしていました。その意味で、子どもの成長期に脊椎側彎変形が出現した場合には、早期にまた適切に診断をし、速やかに治療を開始させることが非常に重要です。
 現在土浦市では、教育委員会と土浦市医師会が協力して市立小・中学校前項において側彎症検診を行っています。
 この内容を紹介しますと、まず保護者の方に保険調査表をもとにお子さんをチェックしていただき、異常のあるお子さんを振り分けます。そして、次の段階として、背中を前屈した時にできる背中のゆがみ(回旋角度 ribhump)を、角度計を使って性格に計測します。
 ここで異常がみられたお子さんは、さらに次の段階としてレントゲン検査を行い、脊椎の曲がり具合(Cobb角度)を性格に計測して、(1)異常なし、(2)経過観察を要する、(3)治療を要する、というように最終決定をします。
 現在、このribhumpの計測検診とCobb角の読影審査は、阿久津先生・伊野先生・大祢先生・黒井先生・友常先生、そして私(塚田)の6名の整形外科医が行っています。市立の小・中学校に通っているお子さんは、土浦市からの補助によりレントゲン検査は無料です。私立の中学校に関しても、同様の検診が必要となります。
特発性脊椎側彎症では、10代以降の急激な成長(growth spurt)によって約80%が悪化されるとされています。治療の適応となるのはCobb角25度以上のもので、特に成長期にあるときは、成長の妨げとならないように装具療法や持続牽引療法が行われます。それでも治療に抵抗性があったり、Cobb角が45度以上になる場合は、手術の適応となります。
 一般に、彎曲の軽いものは自然治癒することも多くありますが、この場合もきちんとした経過観察が必要です。一方、Cobb角度の強いものは非常に進行も早く、適切な治療を行わないと、高度側彎症となり呼吸循環器障害や消化器障害を伴ったり、腰背部痛が激しくなります。

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