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Hibワクチン

 Hib(ヒブ)とはヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(Haemophilus influenzae Type b=略してHib)という細菌のことです。インフルエンザという名前が入っていますが冬に流行するインフルエンザ(ウイルス)とはまったく違うものです。

 この菌はヒトからヒトに飛沫感染(咳やくしゃみなどで感染)して、鼻やのどにとどまり、時に病原菌となり重篤な感染症を引き起こします。その中で最も怖いのが髄膜炎です。髄膜炎は、脳と脊髄 を守る膜(髄膜)に細菌が感染し、場合によっては脳の実質まで炎症が波及し、発熱・嘔吐・痙攣発作などを起こします。死に至ることも多く、生存し得てもさまざまな後遺症を残す怖い病気です。現在子どもの髄膜炎のうち約60%がHibによるもので、その多くが2歳未満の乳幼児がかかります。毎年全国で約600人の乳幼児がHibによる髄膜炎にかかり、そのうち5%が死亡、25%に何らかの後遺症(発達障害など)を残しています。

 今回のテーマであるHibワクチンとは、Hibによる髄膜炎を予防するためのワクチンです。すでに発展途上国を含む100か国以上で定期接種に組み込まれているワクチンで、米国ではワクチンの導入後、Hibの感染症は100分の1に激減しました。また平成10年にはWHO(世界保健機構)においてもHibワクチンを定期接種で行うことを推奨しています。平成20年12月から日本でもようやくこのHibワクチンが使用できるようになりました。

  残念ながら今のところ、定期予防接種の中には組み込まれていないため任意接種となり自費で接種することになります。

  市では、3か月以上3歳未満のお子さんにつき1回あたり2000円の補助が受けられます。また、Hib ワクチンは接種を開始する年齢によって接種回数が異なるのが特徴です。

  接種回数は2か月以上7か月未満が初回3回+追加1回、7か月以上1歳未満が初回2回+追加 1回、1歳以上5歳未満が1回のみです。赤ちゃん(6か月以下)のHibによる髄膜炎が増えてきていますので、Hibワクチンは4回の接種が推奨されます。

  ただし、現在のところワクチンの生産量が少なく、希望しても数か月待たされるのが実情のようです。接種に際しては副反応もありますので、かかりつけのお医者さんとよく相談してください。

  今後、ワクチンの十分な供給と早期に定期接種へ組み込まれることを願います。

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