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CKD(慢性腎臓病)

 腎臓は血液をろ過し、尿を作る臓器です。そのため血管が豊富でたくさんの血液が流れており、全身の血管病変を反映すると考えられます。また、血圧調節に関係する重要な臓器として注目されています。腎臓の働きが悪いほど心筋梗塞、心不全や脳梗塞などの発症や死亡率が高くなることが解り、CKD(慢性腎臓病)という病態が提唱されています。CKDとは、腎臓の障害(尿検査、超音波検査など)もしくは腎機能の低下(正常の60%未満)が慢性に経過する病態で、日本の成人の約13%(1330万人)が該当すると推定され、まさに新たな国民病と言われています。そのため診断の標準化、末期腎不全(透析)への進展阻止や心血管病の予防などの対策が取られています。CKDの原因となる疾患は糖尿病、高血圧、慢性腎炎、膠原病、動脈硬化性疾患などがあります。CKDの重症度は原因疾患、タンパク尿の程度と腎機能で評価します。糖尿病に合併するCKDは重症化することが多く、末期腎不全の最大の原因疾患になっています。また、加齢とともに腎機能は低下します。重症度に合わせ、かかりつけ医と腎臓専門医が連携して治療・管理することが勧められています。治療の基本は生活習慣の改善(禁煙、減塩、肥満の改善など)であり、原疾患の治療(血圧や血糖のコントロールなど)とともに腎臓を保護するような薬物を使用します。
 腎機能の評価は年齢、性別と血清クレアチニン値(血液検査)より推算します。土浦市の特定健診やさわやか健診では、尿検査に加え市独自の事業として血清クレアチニン検査が追加されており、CKDを評価することができます。現在、生活習慣病などで治療を受けていない方は健診(車の車検に相当)を受けることをお勧めします。また、高齢の男性は前立腺癌(PSA)の健診も合わせて受けると良いでしょう。自分の腎機能を知り、CKDの早期発見・進展予防につなげましょう。

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