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新しい白癬菌感染症について

 いわゆる新しい白癬菌感染症として知られるトンズランス感染症は、当初は高校生、大学生の格闘技選手間での集団感染が特徴でした。元々は中南米における頭部白癬(しらくも)の原因菌でしたが、アメリカ合衆国、欧州、韓国での流行をへて、10年程前より、日本での報告が急増しています。

 この菌の場合、炎症の程度がさまざまで、湿疹に似ているものなど、色々な症状を呈します。また、通常の白癬では菌が角層に侵入するためには、少なくとも24時間以上菌が角層に付着している必要があるといわれていますが、この菌は12時間あれば侵入がみられるといわれます。また、通常の体部白癬(たむし)では菌が毛に侵入することはまれですが、トンズランス感染症の大きな特徴は、早期から毛内に菌が侵入しやすいことです。そのため、塗り薬で一見治ったかにみえるところでも、菌が残っていることがあります。

 治療をせずに放置した場合、半年ほどで自然に症状がなくなりますが菌が毛穴の中に隠れて、保菌者になってしまうことが多いです。この場合治り難く、部員間、家族間での感染源となります。この結果、徐々に低年齢層や競技とは無関係の一般家庭へも拡大しています。

 予防としては
①練習場や自分の部屋は毎日よく掃除しましょう。菌を含んだ抜け毛やアカの中で菌は半年間生存できるため、掃除機をかけましょう。
②練習着や試合着はよく洗濯しましょう。
③練習後はなるべく早くシャワー、入浴をし、頭と体を洗いましょう。
④試合、練習前にボディチェックをしましょう。皮疹がある場合は休み、早めに受診しましょう。また、部員内、家族内で症状のある人は早めの治療をすすめましょう。

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