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高齢者の眼疾患について

 代表的な病気は白内障です。目の中にある水晶体(レンズ)が加齢変化によって混濁し見えなくなります。遅かれ早かれほとんどの人に発症します。視力検査で測定する視力は良くても、お天気の良い日にまぶしさを強く感じるようになる場合もあります。点眼薬だけで進行を止めることや完全に治すことはできません。運転などの日常生活に支障が出てきたら手術による治療が必要になります。日帰り、または短期間の入院で手術を受けることができます。点眼薬による麻酔のみの負担の少ない手術で、翌日には良く見えるようになることがほとんどです。しかし目の中の組織が弱い人では手術時間が長くなり、術後の回復に時間がかかる場合もあります。
 40歳以上の日本人の6%程度がかかると報告されているのが緑内障です。目の中の圧力(眼圧)により目の神経に障害が起き見える範囲(視野)が狭くなっていく病気で、失明することもあります。以前は眼圧が高いために神経が障害されると考えられていましたが、現在では正常範囲内の眼圧でも緑内障が発症することがわかっており、緑内障のうち3分の2が正常眼圧緑内障であることがわかりました。初期の緑内障には自覚症状はありません。緑内障の診断には眼圧、眼底、視野などの検査を行います。健診などで検査を受けたことがない人は一度検査を受けましょう。緑内障に対しては点眼薬により眼圧を下げ、進行を抑える治療を行います。それでも悪化していく場合には眼圧を下げる手術を行います。しかし手術によって眼圧は下がっても神経の障害は残るため視力や視野が回復するわけではありません。そのため緑内障を早期に発見することが重要です。
 まぶたが下がって視野が狭くなり見づらくなることがあります。まぶたを持ち上げる筋肉がゆるむ眼瞼下垂症と、まぶたの皮膚が垂れ下がる眼瞼皮膚弛緩症があります。いずれの場合も手術による治療が必要になります。

 その他、老視(老眼)、加齢黄斑変性、睫毛乱生症、眼瞼内反症など高齢者に多い眼疾患は多数あります。異常を感じた時にはなるべく早く眼科を受診し病気の早期発見に努めましょう。

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