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感染性胃腸炎

 感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。
 原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢、嘔吐、発熱です。
 これらの胃腸炎は、症状のある期間が比較的短く、特別な治療法がないことから、ウイルス検査を行わず、流行状況や症状から「感染性胃腸炎」と診断されることもあります。1〜2日間の潜伏期間を経て、嘔気・嘔吐、下痢・腹痛、37℃台の発熱がみられます。
 特にノロウイルスは、カキなどの旬になる冬場から春先に流行し、誰にでも何回でもかかります。感染経路はほとんどが経口感染し、小腸で増殖します。次のような感染様式があると考えられています。
 ①患者のノロウイルスが大量に含まれる糞便や吐物から人の手、トイレ、手すり、ドアノブなどを介して二次感染、②家庭や共同生活施設など、人同士の接触する機会が多いところで人から人への飛沫感染、③食品取扱者(食品の製造者、飲食店における調理従事者、家庭)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合、④汚染されていた二枚貝(カキ、シジミ、あさり、ハマグリなど)を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合(カキなどでは中心部が85~90℃になるように90秒間以上の加熱が必要になります)、⑤ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合、などがあります。
 ウイルスを原因とする感染性胃腸炎への特別な治療法はなく、症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。乳幼児や高齢者では下痢などによる脱水症状を生じることがありますので早めに医療機関を受診することが大切です。水分をこまめに摂取し、安静に努め、回復期には消化しやすい食事をとるように心がけましょう。症状が消失した後も、約1週間(長いときには1ヶ月程度)は便の中にウイルスが排出される可能性があるため、手洗いを励行することが大切です。トイレを利用した後や調理前後や食事前には、流水と石鹸で、手のひら、手の甲、指先と爪、指の間、親指、手首をまんべんなく洗いましょう。

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