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狭心症について

 狭心症、心筋梗塞などは虚血性心疾患と呼ばれ、心臓を養う冠動脈の動脈硬化により血管の内腔が狭くなり、血液の流れが妨げられて生じる病気です。
 冠動脈が閉塞すると心筋は壊死に陥ります。これが心筋梗塞です。最近の医学の進歩で急性心筋梗塞の死亡率は減少していますが、現在でも5~10%程度発症すると言われています。急性心筋梗塞は多くの場合、胸部の激痛、絞扼感(締めつけられるような感じ)、圧迫感として発症します。胸痛は30分以上持続し冷や汗を伴うことが多く、重症ではショックとなります。胸痛の部位は主に前胸部に現れますが、下顎、頸部、左上腕、心しんかぶ窩部に放散して現れることもあります。ただ、高齢者や糖尿病の患者さんでは無痛性のこともあります。
 急性心筋梗塞は前記のような特徴的な強い持続性の胸痛と、心電図の所見、血清酵素の上昇から診断されます。心電図検査は簡便ですが、急性心筋梗塞の診断に極めて有用です。心エコー検査も他の病気との鑑別に有用です。
 急性心筋梗塞の治療では、梗塞の範囲が広いほど予後が不良になるので、早期(一般的には12時間以内)に詰まった冠動脈を再開通させる治療(カテーテル治療)が重要です。薬物治療としてアスピリンなどの抗血小板薬、降圧剤、利尿剤なども一定の効果があります。高コレステロール血症、高血圧、喫煙、糖尿病、肥満、痛風、中性脂肪、運動不足、精神的ストレスなどはすべて心筋梗塞を発症される危険因子となりますので、生活習慣を是正して、長期予後の改善を図る必要もあります。命に関わる重症な病気なので、前記のような強い胸痛があればすみやかに救急車で専門医の診察を受けることが大切です。

中耳炎と鼻のお話

 滲出性中耳炎(痛くない中耳炎で難聴を起こす)のときに、鼓膜の内側に水が溜まっていると説明すると、「耳に水が入ったからですか?」ときかれることがよくあります。そんな時、「いいえ、鼓膜に穴が開いていなければ、耳に水が入っても中耳炎になりません。中耳と鼻の奥は耳管という管でつながっているため、鼻の奥に異常があると中耳炎になるのです。」とお話しています。今回は、子供の中耳炎を中心に、その予防法や早く治す方法などについて述べてみます。わかりやすくするため、かなり簡略化した内容で説明します。
 子供は大人に比べ耳管が短く傾きが水平に近いため、鼻咽頭(鼻の一番奥の突き当たり)の炎症が中耳に波及しやすいのです。風邪をひいても鼻咽頭の衛生状態をできるだけよい状態に保ってやれば、中耳炎になるのをかなり防げるという見方もできます。まず、鼻を片方ずつやさしくかみ、鼻汁ができるだけ鼻の奥に溜まらないようにしましょう。両鼻をいっぺんに強くかむと、鼻咽頭の圧力が急に上がって炎症を耳に押し上げてしまい急性中耳炎(痛い中耳炎)になるのでやめましょう。鼻すすりもいけません。鼻咽頭の圧が下がると耳管内部も陰圧になって管がペチャンコになり、中耳の換気ができなくなります。その状態が長く続くと、中耳の中の空気が次第に抜け、粘膜から水分が染み出して溜まってしまいます。これが、滲出性中耳炎です。鼻汁を上手に取ることの大切さがご理解いただけたと思います。赤ちゃんの場合は、自分で鼻をかむことができないので、親御さんが市販の鼻吸い器を使って小まめに鼻汁を吸ってあげてください。なかなか吸えないときは、0.9~1%の食塩水をつくりスポイトで1滴ずつ片鼻毎に点鼻をして、鼻汁をやわらかくしてやると吸いやすくなります。
 子供の中耳炎と鼻のお話でした。大人でも理屈は同じですので、家全体でやってみてください。

メタボリックシンドロームと糖尿病

 健診や人間ドックでは肥満の指標としてBody MassIndex(BMI=体重÷身長2)が用いられおり、BMI≧25が肥満の目安となります。肥満はエネルギーの消費の低下やエネルギーの摂取の増加により発症します。家事家電の普及、自家用車や公共交通の普及、工場のオートメーション化により、日常生活で消費するエネルギー消費が著しく減少しています。摂取エネルギーには変化が認められませんが、消費エネルギーが減ったことを考えると相対的エネルギー摂取は増加していると考えられます。
 また栄養成分別にみると、食事の穀類摂取(デンプン質)は減少していますが、脂質の摂取量は著明に増加しています。肥満には内臓肥満(男性:腹囲≧85cm、女性:腹囲≧90cm)と皮下脂肪肥満があります。内臓肥満はメタボリックシンドロームの素地となり、内臓脂肪から分泌される様々なホルモン様物質の異常により高血圧、高脂血症、糖尿病の発症、ひいては動脈硬化症の発症が促進されます。
 日本人のメタボリックシンドロームは高血圧・高脂血症型とされており、各々の合併率は約90%と高値です。他方、メタボリックシンドローム患者では、糖尿病の発症リスクは2.2倍となることから、メタボリックシンドロームは糖尿病のリスク因子とも考えられます。また、メタボリックシンドロームに糖尿病を合併すると、心筋梗塞・狭心症や脳梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクは約5倍となると考えられています。
 肥満を改善して、メタボリックシンドロームの発症を予防すること、またメタボリックシンドローム患者さんの糖尿病合併を抑制することが、心筋梗塞・狭心症や脳梗塞の発症予防に有用と考えられます。このため生活習慣を改善し、日常生活でのエネルギー消費を増大させること、揚げ物・炒め物などの脂質の制限や菓子類・炭酸飲料・ドリンク剤などに含まれている単純性糖質(砂糖類)の制限により、エネルギー摂取の抑制をすることが重要です。

自律神経失調症、心身症、適応障害とは?

Q  この頃、やる気もなく、能率があがりません。頭重感、食欲不振も続いています。自律神経失調症、心身症、適応障害かもしれないと言われました。どのような病気でしょうか?

A  自律神経失調症、心身症、適応障害はいずれもストレスが原因で発症する病気です、その特徴について、お答えします。
 自律神経失調症は、周囲との人間関係、環境変化などのストレスが原因で、自律神経系が不安定になり、頭重感・めまい・吐き気・下痢など自律神経症状が出現します。さらに、ストレスが続くと、心身症となり、慢性胃炎、高血圧症、過敏性腸症候群などの身体的な病気が引き起こされます。適応障害は身体的な症状に加え、不安感、いらいら感、抑うつなどの精神症状や社会的問題行動(遅刻、欠勤、浪費、アルコール乱用、ギャンブル依存、ゲーム依存)が出現します。新入学生、新入社員に起こる5月病は、この適応障害の一種です。精神症状としては、「やる気が出ない」、「イライラする」、「物事がおっくう」、「不安感、あせり感」などです。身体症状としては、「頭重感」、「食欲不振」、「めまい」、「動悸」などです。これらの症状はうつ病に似ていますが、うつ病ほど深刻ではありません。真面目、几帳面、神経質な方がなりやすいとされています。
 これらの病気を予防するにはストレスとの付き合い方が重要です。①完璧を目指さず、「明日があるさ」的な気分で取り組むこと。②自分の長所を認め、出来なかったことより、出来たことを重視すること。③自分の時間を大切にし、気分転換を心がけること。もし適応障害になってしまったら、休養、睡眠、栄養を十分にとることが第一です。一人で悩まずに、ご家族や友人に相談することも有効です。なお、症状が2週間以上続く場合や自殺を考えるような場合は、早めに専門医(心療内科、精神科)にご相談ください。

片頭痛について

 頭痛は一般的な症状で、日本人の4人に1人は頭痛持ちと言われています。頭痛の中で命に係わる様な危険な疾患の症状では無いものの、症状が強く日常生活に支障を来たしてしまう頭痛が片頭痛です。その有病率は全人口の5~10%と言われています。

 片頭痛の症状は、初めに前兆という脳の局所症状を来す場合があります。前兆には突然視野の一部がチカチカ光ったり暗くなる閃輝暗点や片方の手足がしびれたり麻痺する症状があります。前兆の症状は可逆的で1時間以内には消失します。前兆に引き続き頭痛が起こりますが、頭痛は片頭痛の名前の通り多くは片側に生じ、中等度から重度の頭痛で、脈打つような、ズキンズキンとする、などと表現されます。激しい嘔気、嘔吐を伴うことや、音や光に対して異常に過敏になる事もあります。症状は4~72時間続いた後消失し、後遺症は残しません。

 片頭痛の原因は不明ですが、頭痛の誘因としては、光や音の刺激、精神的なストレス、食物(チョコレート、乳製品、柑橘類など)、アルコール、睡眠不足や寝過ぎ、女性の場合は月経などが指摘されています。

 頭痛に対する治療は一般的な鎮痛剤では効果が無く、片頭痛専門の治療薬(トリプタン)で効果が期待できます。前兆を感じた際にこの治療薬を服用すると、頭痛の発症を抑えることも可能です。むやみに一般の鎮痛剤を服用すると、その薬が頭痛の原因になってしまう薬物乱用頭痛という頭痛もあるので注意が必要です。
 日本頭痛学会では適切な頭痛の診断と治療のために、症状の経過、頭痛前後の生活状態を記入する頭痛日記を勧めています。

 最後に、一つ重要なことがあります。片頭痛に類似した頭痛の中に、くも膜下出血、脳動脈解離、髄膜炎、脳腫瘍など命に係わる危険な疾患がかくれていることがあります。初めての頭痛や、いつもの頭痛と症状や経過が異なる場合には放置せず速やかに脳神経外科を受診し、精密検査を受けることが大切です。

あおき内科クリニック

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