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子どもの便秘について

2019年11月15日号
土浦市医師会 塚原央之(小児科塚原医院)

 「便秘で病院を受診なんて・・・」と思っていませんか?お子さんやお孫さんがうんちをする時、痛がったり苦しんだりしている様子があるとき、実はそれだけでも立派な受診の理由になります。便秘は早めに治療を始めた方がスムーズに治せます。もちろん半年、1年とたってしまった場合でも問題なく治療ができます。お薬が必要なことが多いですが、適切に使えば依存性などはありません。以下に詳しくお話しいたします。
 小児の排便で大切なことは、痛い・苦しい思いをせずに排便することです。もし、排便が苦痛になってしまうと「便秘の悪循環」が始まります。苦痛な排便をしたがらなくなる(我慢する)→大腸で水分が吸収されて便が固く、大きくなる→排便時の苦痛が悪化する、という悪循環です。便の回数にかかわらず、苦しそうな様子や排便を我慢する様子がある場合は受診した方が良いでしょう。苦痛が強い、症状が半年~1年の単位で持続する、出血するなどの場合はぜひ受診してください。
 便秘の治療は、最初に直腸に便が溜まっていないかを判断し、溜まっていたら浣腸などでまとめて出させることが重要です。この処置をせずに飲み薬だけで治療を始めても、苦痛が悪化してしまいます。この後、便中の水分を増やす薬を中心に飲んでいただき、子どもにスムーズな排便を経験してもらいます。さらにシールなどのご褒美を通じて「うんちが出ると楽になるし、家族も喜んでくれる」という行動を繰り返すことが大切です。毎食後にトイレに座る習慣づけも大切です。飲み薬として昨年から、海外で標準的な治療になっているポリエチレングリコールが国内で処方できるようになり、子どもの便秘はより治療しやすくなっています。

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