子どもの感染予防対策

2021年2月16日号
土浦市医師会 鈴木悠介(鈴木クリニック)

 感染症において大切なことは予防です。手洗いやアルコール消毒は有効で、2歳以上で安全につけられるようであればマスクをしましょう。この季節は特に乾燥し、ウイルスが舞い散りやすくなりますので加湿が重要になります。マスクをしているだけでも加湿効果はありますが、自宅でも加湿を積極的に行うことをおすすめします。そして予防接種が重要です。今シーズンのインフルエンザワクチンは不足したため、接種することが大変だったと思います。しかし、子どもたちが感染し重症化してしまうと保育園・幼稚園・学校を休まなければならなくなり、ご家族も大変になります。入園・入学前に母子手帳を確認して、まだ行えていない予防接種があれば早めに接種してあげてください。

 もちろん予防していても、集団で生活をしていれば咳・鼻水・熱などの風邪症状が出てくることはあります。子どもがつらそうなとき、2~3日以上症状が長引くとき、家族が心配なときはかかりつけ医を受診してください。薬をもらうためだけではなく、自宅ではどのような対症療法があるか、今後どのような症状・状態になったら早めに受診をするべきか相談してください。このような状況でクリニックや病院にかかるのを控えたい気持ちはわかりますが、それぞれの施設で十分な感染対策を行っています。子どもたちが悪化する前に受診してあげてください。

 現在コロナウイルスが流行していますが、子どもが感染する際はほとんどが家族や周囲の人から感染しています。これまでも言われているように他の感染症と同様にご家族がかからないようにすること、周りにうつさないようにすることが一番の感染対策です。子どもたちの健康は自分たちの健康にもつながります。皆さん、それぞれが感染しないよう、予防対策を忘れずに日常生活を送りましょう。